マッツ・ミケルセンとニコライ・リー・コスが主演を務めた映画「さよなら、僕の英雄」が6月19日に公開。このたび監督のアナス・トマス・イェンセンのインタビューコメントとメイキング写真が到着した。 本作は、強盗事件での服役を終えたアンカーが、逮捕前に大金を預けた兄マンフレルと15年ぶりに再会することから展開していく物語。マンフレルは大金の隠し場所を忘れ、さらには自身をジョン・レノンだと思い込んでいた。森に埋められているはずの大金を掘り起こそうとするアンカーだがどうにも見つからない。そんな中、精神科医はマンフレルを治療するにはビートルズを“再結成”することが最善の手段だと主張する。ミケルセンがマンフレル、コスがアンカーを演じた。 イェンセンは「マッツ、ニコライだけは当て書きをしました」と明かし、「そのほかのキャストは脚本を書いてから、配役を進めています。兄弟の実家で民泊を営んでいるマグレーデ役など、大掛かりなオーディションを検討していた人物もいましたが、考え直してソフィー・グローベールに声をかけたんです。新たに発見したキャストといえば、自分をポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンだと思い込んでいるハムダン役のカルド・ラザーディです」と振り返る。 撮影中に印象的なエピソードを問われると「マッツ演じるマンフレルが自暴自棄になるところです」と答え、「60歳にもかかわらず、ほとんどのスタントを自分でやると言い、小さな窓から飛び出すシーンもスタントコーディネーターに『さすがに本人だと難しいかも』と言われていたのに挑戦していました。さすがダンサー! 数センチ狂っていたら肩が外れるほどの非常に狭い窓から見事に飛び出していましたね。そういったシーンはどれも面白すぎて、ずっと忘れられません」と語った。 自身の作品で、他者とのコミュニケーションが生む新しい視点を描いてきたイェンセン。「子供たちにも毎日伝えているのですが、自分と意見が違う人や自分が好ましいと思っていない人、価値観が受け入れられない人と対話することが重要です。いつも世界の問題は、それぞれのグループに縛られてしまい外部の人々とコミュニケーションを取らなくなっていることから始まるんです。人類はコミュニケーションを取ることができるからこそ、これまで生存してこられたんだと思いますし、政治だけでなく普段の生活からやるべきことだと思っています」と言及する。 そして最後にイェンセンは「この作品はアイデンティティや、自分が何者であるかということを描いています。なので、誰が観ても何か感じてもらうことができるはずです。ぜひ劇場でご覧ください」と呼びかけた。 映画「さよなら、僕の英雄」は東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。 ©2025Zentropa Entertainments4ApS & Zentropa Sweden AB.