選挙直前に菓子折りを配ったとして、公職選挙法違反の罪に問われていた市議会議員の男に対し、岐阜地裁は罰金40万円の有罪判決を言い渡しました。 (広報誌より) 「私、鍔本規之を一言でいえば『闘う男』です」 先週、自身が発行する広報誌でこう訴えたのは、岐阜県本巣市の市議会議員・鍔本規之被告78歳。議員キャリアは20年以上。ベテラン市議のいう"闘い"とは… (鍔本規之被告 ことし1月) Q.警察に伝えたいことは? 「一言だけですわ。大概にしとけ。なぜガサ入れまでするのか。もし選挙違反じゃなかったら、私の名誉はどうなるんですか?」 鍔本被告は、去年9月の市議選の告示前、支援者6人と共謀して、近所に住む有権者28人に「選挙にかかる迷惑料」の名目で、約6万円相当の菓子折りを配ったとして、寄附行為を禁じる公職選挙法違反の罪に問われていました。 ■「選挙違反しなければいけないほど、人気がないわけではない」 (鍔本規之被告 去年12月) 「自分の中では当たり前のことをした。選挙違反という感覚は一つもない。選挙違反しなければいけないほど、人気がないわけではない。選挙運動しなくても当選します」 逮捕された場合の留置所生活に用意していたというバッグ。 (鍔本規之被告) Q.見せてもらっていいですか? 「いいよ、いいよ。みんな着替えですわこれ」 Q.留置所の中が寒いから? 「そうそう。こっちは布団ですわ。全て準備してある」 この後、公職選挙法違反の疑いで書類送検され、在宅起訴後に裁判に。鍔本被告は起訴内容を否認し、一貫して無罪を主張。「贈り物は今後も続けたい」として、6月には議員辞職も表明しました。 ■裁判長「反省がみじんも見られない」 そして、9日の判決公判。 (柳瀬晴貴記者) 「鍔本被告、報道陣に向かって手を挙げて、裁判所の中へ入ります」 岐阜地裁の平手一男裁判長は「選挙の公平を乱し、その行為を主導した刑事責任がある」と指摘。さらに「今後も同じことをすると話すなど、反省がみじんも見られない」として罰金40万円の有罪判決を言い渡しました。