10代の若者相次いで逮捕…電話で「お金」詐欺多発で対策強化

熊本県内で電話で「お金」詐欺が多発しています。加担した若者が逮捕されるケースも相次いでいて、熊本県警は、警戒を強めています。 25日、県内の全警察署長や県警幹部を前に、佐藤昭一本部長が「第一は電話でお金詐欺及びSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺への対策強化についてであります」と呼びかけました。 県内で電話で「お金」詐欺が多発していることを受け、14日には運用開始後初めて「アラート」が発令されました。 その後の1週間で県警に寄せられた相談は100件以上。被害は10件以上で、総額は2000万円に上っています。 こうした中、若者が「受け子」として犯罪に加担する事例も。 熊本県警は25日、福岡市に住む自称解体業の19歳の男を詐欺の疑いで逮捕しました。県警によると、男は別の人物と共謀し、21日ごろから23日までの間に、熊本県八代市に住む80代の女性に対し「滞納分の税金を支払う必要がある」などと息子を装ってうその電話をかけ、現金80万円をだまし取った疑いです。 男は24日、福岡県警に「八代市で法律事務所の職員をかたってお金を騙し取った」と自ら通報していて、県警が捜査していました。 また、同じ女性から現金をだまし取ろうとした詐欺未遂の疑いで、福岡県久留米市に住む17歳の女子高校生も24日に現行犯逮捕されています。 いずれも「お金に困っていた」などと容疑を認めています。 県警は、電話で「お金」詐欺が多発していることを家族で共有し、対策を話し合ってほしいと呼びかけています。

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