【AFP=時事】米連邦捜査局(FBI)は25日、不法移民の拘束を妨害した容疑で裁判官を逮捕した。ドナルド・トランプ大統領が強硬に推し進める不法移民の強制送還をめぐり、ホワイトハウスと裁判所の対立が激化している。 FBIのカッシュ・パテル長官はX(旧ツイッター)投稿で、ウィスコンシン州ミルウォーキー郡巡回裁判所のハナ・デュガン判事は、同裁判所でFBIが拘束しようとしていた「対象者を捜査官から意図的に遠ざけた」と指摘した。 起訴状によると、ドゥガン判事は拘束対象者を捜査官から遠ざけるため、陪審員用のドアを使って法廷から連れ出したとされる。 デュガン判事は司法妨害の容疑で逮捕された。 パテル長官は「幸いにもFBI捜査官が徒歩で犯人を追跡し、その身柄を拘束できた。だが、裁判官による司法妨害は公衆への危険を増大させた」と指摘した。 トランプ氏に任命されたパテル長官は投稿を間もなく削除したが、後に再投稿した。 本件は民主党の激しい反発を招いた一方、共和党の一部からは称賛された。 FBIを監督するパム・ボンディ司法長官はFOXニュースで、デュガン判事の逮捕を擁護し、不法移民をかくまった場合、「私たちは見つけ出す」と厳しく警告。 「私たちはきょう、非常に強いメッセージを送る」「逃亡者をかくまっている者、あるいは不法滞在者が隠れるのを手助けしている者は誰であろうと、私たちが追い詰め、起訴する」と主張した。【翻訳編集】 AFPBB News