いわゆる「上位被疑者」とみられる男が先月逮捕された、長野市の男性などから金をだまし取ったとされる特殊詐欺グループ。 このうち「受け子」など3人の裁判が結審し、男との関係が明らかになってきました。 先月逮捕された茨城県の会社役員・志村龍斗容疑者(26)は、ある特殊詐欺グループで幹部からの指示を「受け子」などに伝え管理する「上位被疑者」とみられています。 その「受け子」などとして罪に問われた裁判で2日結審したのは、いずれも茨城県に住む月舘慎司被告(23)、森谷陸被告(24)、植木優哉被告(25)です。 裁判で明らかになったのは、元々は誰も、志村容疑者と面識がなかったにもかかわらず、月舘被告が「先輩」を通じて、志村容疑者から連絡を受けたことをきっかけに、地元の先輩後輩のつながりで断れず詐欺に加担していったということです。 2日の裁判で、検察側は「役割分担して組織的・計画的な犯行をした」などとして、3人に対し懲役2年6カ月から懲役6年を求刑しました。 一方、弁護側は「実際の犯行は従属的」などとして執行猶予付きの判決を求めました。 判決は13日に言い渡されます。