民家の所有者になりすまして賃料をだまし取るなどしたとして、兵庫県警尼崎南署は7日、詐欺の疑いで、不動産業の男(28)=大阪市浪速区=と無職の男(27)=大阪市阿倍野区=を逮捕した。不動産業の男は所有者、無職の男はその弟を名乗っており、同署は地面師事件としてみている。 逮捕容疑は2024年10月15日、不動産サイトに尼崎市内の民家の物件情報を掲載し、賃貸を希望した同市の男性(38)から賃料と敷金名目で14万5千円をだまし取った疑い。不動産業の男は「詐欺をしたともしていないとも答えられない」、無職の男は「弁護士が来るまで話さない」と説明している。 同署によると同年9月中旬、不動産業の男は男性らを物件の内覧に連れて行き、その時、男は物件の鍵を持っていたという。その後、連絡が取れなくなったため、不審に思った男性が同署に相談して発覚した。