イ・ジェフン主演の新作映画「脱走」(6月20日[金]日本公開)をはじめ、「新感染 ファイナル・エクスプレス」や「RRR」など数多くの名作を配給する株式会社ツイン。動画配信サービス・Huluでは、そんなツインと共同出資した韓国・アジア作品を毎月1作品ずつ見放題独占配信中。本記事では、6月1日より配信をスタートした映画「スイッチ 人生最高の贈り物」、7月1日(火)までレンタル先行独占配信中の映画「リボルバー」といったツイン作品2タイトルに加え、見放題配信中の韓国ドラマ「復讐代行人~模範タクシー~」をピックアップ。韓国スターの演技が光るアジア3作品を紹介していく。 ■クォン・サンウ主演でハートウォーミングなストーリーが描かれる「スイッチ 人生最高の贈り物」 まずは、クォン・サンウ主演の“奇想天外なスイッチ人生”を描いた映画「スイッチ 人生最高の贈り物」(2023年日本公開)をご紹介。 主人公はオファーが絶えないトップスター俳優のパク・ガン(クォン・サンウ)。若手女優とのスキャンダルにも物怖じしないシングルライフを謳歌していた彼だったが、クリスマスイブの予定は年末の授賞式とトロフィーのみ。当日、マネージャーで友人のチョ・ユン(オ・ジョンセ)と一杯飲んでタクシーに乗り込むと、運転手から“もし人生を選び直せるならどうする?”と奇妙な質問をされる…。翌日ガンが目を覚ますとそこは見知らぬ家で、別れたはずの元恋人・スヒョン(イ・ミンジョン)と幼い双子がいた。さらにユンが演技派俳優になっていて――。 ドラマ「天国の階段」や映画「ヒットマン エージェント:ジュン」などで知られるクォン・サンウが、スキャンダルメーカーな俳優を演じた本作。ひょんなことから相棒のマネージャーと入れ替わってしまったことをきっかけに、彼の抱える“後悔”を見つめ直す…というハートウォーミングなストーリー設定が見どころとなっている。また、クォン・サンウの年齢を重ねたことによる役者としての新たな魅力も楽しめるだろう。 ■チョン・ドヨンがドライな復讐者を演じる「リボルバー」 続いて紹介するのは、“登場人物全員が悪党”という設定で描かれるリベンジ・ノワール映画「リボルバー」(2025年日本公開)。「第33回釜日映画賞」では作品賞、助演女優賞、撮影賞の3部門を受賞したほか、「第45回青龍映画賞」でも5部門にノミネートされるほどの評価を獲得した。 他の事件関係者を庇い、警察内の汚職事件で逮捕されたハ・スヨン(チョン・ドヨン)。2年間の服役期間を終えて出所した彼女は、対価として7億ウォンとソウルのタワーマンションの1室を約束されていた。しかし、非常な裏切りによって約束を反故にされてしまう。スヨンは悪辣投資会社の理事・アンディ(チ・チャンウク)に目を付け、一丁のリボルバーを手に人生を取り戻すため決死の復讐劇に挑む――。 “誰が敵で味方なのかも分からない”というスリリングなストーリーが展開していく本作。激しい憎悪を胸に秘めつつ徹底的に感情を抑制し、全身に静かな迫力をみなぎらせるチョン・ドヨンの名演技や、「江南Bサイド」のチ・チャンウク、「ザ・グローリー」のイム・ジヨン、「イカゲーム」のイ・ジョンジェなど豪華キャスト陣の怪演ぶりが光る一作となっている。 ■イ・ジェフンが世の中の“悪”に切り込んでいく「復讐代行人~模範タクシー~」 最後に紹介するのは、弱者の恨みを秘密プロフェッショナル集団が解決する、韓国の痛快アクションエンターテインメントドラマ「復讐代行人~模範タクシー~」。実際に起きた事件をもとにしたストーリーで、被害者の苦しみや劣悪さをリアルに描いている。問題意識を社会に投げ、強いメッセージ性のある作品に仕上がっており、当時同時間帯視聴率第1位を記録したほか、2021年の「SBS演技大賞」では6冠を達成した。 そんな本作の主人公は、表向きはタクシー会社の従業員だが、依頼を受けると被害者に代わって復讐を代行するという“模範タクシー”のメンバー、キム・ドギ(イ・ジェフン)。新作映画「脱走」でも主演を務めるイ・ジェフンが、人知れず悪人たちを懲らしめる主人公を冷静かつクールに演じており、カーチェイスを始めとする本格的なアクションシーンにも挑戦している。 また、ハッキングのプロや、天才的な運転技術を持つドライバー、タクシーを改良できるエンジニアなど、個性豊かでプロフェッショナルな“模範タクシー”のメンバーたちにも注目したい。抜群のチームワークで力を合わせて“悪”に立ち向かう様子は、視聴者の心をスカッとさせてくれるだろう。 なお、6月28日(土)放送のテレビ番組「&Hulu」(毎週土曜深夜1:30-、日本テレビ系)では、映画「脱走」の紹介に加え、「復讐代行人~模範タクシー~」第1話を放送予定。 ◆文=林ゆう