東京ヴェルディサイトからクレカ情報不正入手か 容疑で技術者ら逮捕

サッカーJ1・東京ヴェルディの公式オンラインストアからクレジットカード情報を不正入手したなどとして、神奈川県警は個人事業主の石川雄貴容疑者(30)=東京都練馬区豊玉中2丁目=と団体職員の福崎大輔容疑者(32)=同世田谷区瀬田5丁目=を不正アクセス禁止法違反などの疑いで、無職の山上正剛容疑者(30)=北海道函館市川原町=を窃盗などの疑いで、それぞれ再逮捕し、27日発表した。いずれの認否も明らかにしていない。 サイバー犯罪捜査課によると、石川容疑者は2021~22年にシステムエンジニアとしてこのサイトの開発などに携わったという。 石川容疑者と福崎容疑者の再逮捕容疑は、共謀して23年8月、サーバーに不正にアクセスし、コードを改ざんして45人分のカード番号を盗み、昨年6月にパソコンに保管したなどというもの。 山上容疑者の再逮捕容疑は、何者かと共謀して今年1~2月、他人名義のカードで購入したカセットガスや動物用サークルなどを自宅に配送させたというもの。宛先として偽名を使っていたという。 石川容疑者は、サーバーに不正にアクセスして23年8月以降、クレジットカードの情報を第三者が見られるようプログラムの一部のコードを改変し、2726人分の2778件のカード情報を入手していたという。 知人の福崎容疑者がカード情報を受け取り、秘匿性の高いアプリ「セッション」などで「買い子」役のグループに1件あたり約5千円で売却していたとみられる。 買い子グループは、ポケモンカードや洋服など約4250万円分の注文を不正に行い、山上容疑者が荷受け役だったとみられるという。買い取り店でポケモンカードを売却するなどし、現金化していた。 県警は、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)が事件に関わっているとみて、捜査している。(稲葉有紗)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする