西軍は大敗、FL伊藤主将「フィジカル、スキルの差」/東西学生対抗戦

関西ラグビー協会100周年記念・東西学生対抗戦(29日、西軍28-55東軍、花園ラグビー場)関西リーグを中心に西日本の大学生で構成する西軍は関東対抗戦、リーグ戦の選手でつくる東軍に前半は互角以上に戦ったが、後半に6トライを奪われて突き放され、大敗した。 前半12分に相手のパスミスからFB的場天飛(関学大4年)のトライで先制した西軍は24分にはNO・8ヒンガノ・ロロヘア(朝日大4年)が強烈な突進で相手タックルをはね飛ばし、中央に飛び込むなど前半を21-19のリードで折り返した。だが、メンバーを大幅に変更した後半はセットプレーが不安定になり、反則も連発。自陣ゴール前のラインアウトから相手FWにモールを押し込まれて連続トライを許すなど一方的な展開となり、ロスタイムにWTBマイケルズ・カストン(摂南大4年)の独走トライで1本を返しただけにとどまった。 西軍を指揮した京産大の広瀬佳司監督は「昨日集まって意思統一したことを発揮してくれたのでは。(後半は)コンビネーションのところでミスが出て、ボールのキープ力が落ちたところで力の差が出てしまった」と分析。その上で「(関東は)層が厚い。どんどん良い選手が出てくる。でも、関西も個々の力では負けていない。お互いのチームが切磋琢磨し、大学選手権で上位に行けたら」と関西勢としての奮起を誓った。 主将を務め、前半40分をプレーしたFL伊藤森心(4年)は京産大では今季は10人いるリーダーの1人。「フィジカル、スキルの差がスコアに反映されてしまった。関東に一枚、上回られている。ここで出た課題に対し、ひたむきに謙虚に、関東より泥臭くやるしかない」と力を込めた。 この試合では、ふだんは注目されることが少ない朝日大のロロヘアが前半24分のトライなど191センチ、121キロの巨体を生かしたパワフルなプレーで存在をアピールした。「ミスをしたので、取り返そうとハードワークしました」と笑顔。将来はリーグワンでプレーすることを希望しているという。 今回の西軍は23人の関西リーグ所属の選手に朝日大(東海学生)、IPU環太平洋大(中国地区)、福岡工大(九州学生)から各1人が加わった。大麻を所持したなどとして麻薬取締法違反の疑いで部員2人が逮捕され、活動自粛中の天理大の選手は参加していない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする