安全なはずの学校がー。全国で相次ぐ教員による性加害事件。広島市の小学校では、教諭の男(38)が無人の教室で10歳未満の女の子にわいせつな行為をしようとしたとして逮捕されました。さらに愛知県名古屋市では下着を盗撮・SNSで画像を共有していた疑いで教諭が逮捕されました。「子どものSOS」を見逃さないためにどうすればいいのか、専門家に聞きました。 「みなさん憤りを感じられていた」。広島市の小学校で開かれた保護者説明会。参加した男性は会場の雰囲気についてこう語りました。「かなり意見を感情的にぶつけられる人もたくさんいた。それくらい学校側にも問題があったのだろうと思います」と振り返りました。 校長は報道陣の取材に対し、今回逮捕された教諭が、24年度に別の女子児童に対して、性的な言葉をかけたとする苦情が寄せられていたことも明らかにしました。教諭は当時学校側の聞き取りに対して「言っていない」などと否定したということです。 ■保護者たちは子どもをどう守れば良いのかー 全国でも、性加害の疑いで教員が逮捕される事件が相次いでいます。名古屋市でも小学校の教員が女子児童の下着を盗撮・SNSで画像を共有していた疑いで逮捕されたことが報じられています。 子どもの安全について研究する専門家で安全教育、学校安全・保健などを研究領域とする「日本こどもの安全教育総合研究所」の宮田美恵子理事長は、学校で昼間に点検を行うなど「目に見える対策」も必要だと指摘します。 宮田理事長は「点検の様子を昼間に行うことで、子どもたちが点検を目にする。そうすると、子どもたちが家で話すので、保護者も安心していくことに繋がっていくと思う」と話します。 また、周囲の大人が子どもの変化を感じとり、深く耳を傾けることが大事だといいます。 宮田さん「子どもがちょっと何か言いたそうなそぶりや、直接的ではないけど何か言っているなと感じたら、もしかしたら子どもにとってSOSかもしれないので、それをうまくキャッチしてもらいたい」