桐生市役所の新庁舎建設工事をめぐり、一般競争入札で公正な競争を妨げたとして、さいたま地検は群馬県議の相沢崇文容疑者ら3人を9日に起訴しました。 公競売入札妨害の罪で起訴されたのは、県議の相沢崇文容疑者(49)と会社員の石原秀光容疑者(75)、会社役員の新井教男容疑者(55)です。起訴状によりますと、相沢被告ら3人は桐生市の新庁舎建設工事の入札に際し、石原被告が営業部長だった建設会社が代表の共同企業体側の要望を反映した入札公告案を作成するなどし、2022年10月にこの共同企業体に落札させ、入札の公正を害した罪に問われています。なお、同じく逮捕・送検された会社役員の男性(72)は不起訴となりました。 地検側は、新庁舎整備に関する業務を桐生市から受託していた別会社の従業員複数がメールなどで入札公告案を石原被告らに提供したとみています。捜査関係者によると、埼玉・群馬両県警の合同捜査本部は今回の事件に関連して、市の関係者らに任意で事情を聴いていて捜査を進めています。