金銭トラブルとなった男性を約1週間監禁し、千枚通しで足を刺して金を奪ったなどとして、警視庁暴力団対策課は11日までに、逮捕監禁と強盗致傷の疑いで、特定抗争指定暴力団山口組系幹部の臼井良容疑者(38)=住所不定=ら3人を逮捕した。 認否は明らかにしていない。 他に逮捕されたのは職業不詳勝又サードアリ(29)=横浜市港北区師岡町、配管工武井瞬太(26)=神奈川県大和市桜森=両容疑者。 逮捕容疑は昨年6月21~27日、金銭トラブルとなった男性(25)を車に押し込み、横浜市内の勝又容疑者宅(当時)で監禁。「お前、なんでこうなったか分かってっか」と脅し、千枚通しで足を刺すなどして2カ月のけがをさせた上、男性の複数の知人に現金計約380万円を振り込ませて奪うなどした疑い。 同課などによると、「振り込んでくれ。そうでないと殺される」と男性から電話を受けた知人が通報し、駆け付けた警察が男性を保護した。 現金は武井容疑者ら複数の関係者の口座に振り込ませていたといい、他にも関与した人物がいるとみて調べる。