潜水艇事業などへの投資を募って多額の現金を集めたとされる出資法違反事件で、約26億円をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、京都府警犯罪情報分析課と生活保安課などは16日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、東京都世田谷区、コンサルティング会社代表取締役の男(52)と、目黒区、別会社の役員の男(48)を再逮捕した。2人の逮捕は3回目。 代表取締役の男の再逮捕容疑は、別会社の役員の男や知人の男(53)と共謀し、2021年6月〜23年9月、国の登録を受けずに潜水艇事業などへの投資を勧誘し、出資した延べ6453人に計25億9800万円を知人男が管理する法人名義の口座へ振り込ませ、犯罪収益を隠した疑い。府警は2人の認否を明らかにしていない。 府警によると、代表取締役の男らはマネロンを請け負う複数の組織を使い、出資者から預かった現金を法人口座に振り込ませていた。その後、資金を他の口座へ移動させたり、暗号資産(仮想通貨)に換えたりしていたという。府警は一連の犯行が匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)によるものとみて捜査している。