大阪府東大阪市の山中などで国土交通省職員の切断遺体が見つかった事件で、大阪地検は18日、強盗殺人と死体遺棄罪で、大阪市中央区日本橋の無職、大木滉斗(ひろと)容疑者(28)を起訴した。3月から約4カ月間の鑑定留置を経て、地検は刑事責任能力を問えると判断したとみられる。 起訴状によると、昨年12月下旬、大阪市内の神岡孝充さん=当時(52)=方で、神岡さんの首を絞めるなどして殺害し、現金約5万円などを奪った後、遺体を東大阪市内の山中や大阪市内の解体工事現場に遺棄したとしている。地検は認否を明らかにしていない。 大阪府警は2月3日に死体遺棄容疑で大木被告を逮捕。捜査関係者によると、当時の取り調べで「お金がないので殺すしかなかった」などと供述したが、同23日に強盗殺人容疑で再逮捕されて以降は黙秘していたという。