警察官などになりすまして、高齢者から現金をだまし取ろうとした特殊詐欺グループの受け子とみられる男がきょう（5日）逮捕されました。 詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、マレーシア国籍で住居不詳の自称会社員の男（28）です。 警察によりますと、特殊詐欺グループは、今月（8月）1日ごろから多数回、警察官などになりすまして香川県高松市の女性（75）に電話をかけ、「あなた名義の電話番号が詐欺事件に使われている」「分け前をもらっている可能性があるので口座を調べる」「出金したお金を金融庁の者が受け取りに行く」「お金を渡さないと逮捕します」などとうそを言い、きょう、女性に現金300万円を自宅前に置かせて、男が受け取ろうとしましたが、警戒中の警察官に逮捕されたため、目的を遂げなかった疑いです。 警察は、けさ女性から「300万円を取りに来るという話があるが、これって詐欺なんじゃないですか?」と電話があり、女性の協力を得て「だまされた作戦」を実施したということです。 調べに対し、男は、「知り合いから荷物を受け取りに行けと言われただけ。中身は知りません」と容疑を否認しているということです。