広島県府中町で起きた強盗殺人事件で、広島家庭裁判所は、18歳の男を検察に送致しました。 この事件は、4月、府中町の公園で男性会社員(当時52)を殺害し金品を奪ったとして、10代の男女3人が逮捕され、家庭裁判所に送られていたものです。 このうち強盗致死の疑いが持たれている18歳の男について、広島家裁の今井輝幸裁判官は少年審判で「3万円の報酬欲しさに計画に加わり、少年の指示をきっかけに被害者の頭部を殺意をもって木の棒で殴り死に至らせた」と指摘。無慈悲な犯行で結果が重大だとして検察官送致、いわゆる「逆送」を決定しました。検察が起訴すると、刑事裁判を受けることになります。 一方、恐喝の疑いがもたれている18歳の女は、見張りを行ったとされ、専門家の指導・教育が必要として、少年院に2年間収容されることが決まりました。 強盗殺人の疑いがもたれている16歳の少年の処分はまだ決まっていません。