幻覚剤を提供する「スピリチュアル研修会」摘発 スペイン

【AFP=時事】スペイン警察は11日、世界中から訪れる顧客に幻覚剤を提供する「スピリチュアル研修会」を開催していたとされるグループを摘発したと発表した。 このグループは、南東部の町ペドレゲルの別荘を拠点に活動し、アヤワスカ、サンペドロサボテン、そしてカンボと呼ばれるカエルの毒などを使用する数日間の滞在で1000ユーロ(約17万円)以上を請求していたとみられている。 治安警察は声明で、「研修会は最大20人の参加者で行われ、『アストラル・ジャーニー(幽界の旅)』の間、グループの職員6人が付き添っていた」と述べた。 警察が公開した写真には、床に敷かれた複数のマットレス、水のペットボトル、ボックスティッシュ、そして壁に立てかけられたギターなどが置かれた広い部屋のが写っていた。 警察によると、このグループは中毒者への対応手段もないまま、週に数回の研修会を開催し、昨年は数十万ユーロの未申告収入を得ていたという。 警察は、グループのリーダー格とみられる男女2人を逮捕し、研修会で「スピリチュアルガイド」として働いていた疑いで他5人を捜査している。 男2人は違法薬物密売、マネーロンダリング(資金洗浄)、犯罪組織への関与の容疑で起訴されている。 警察は、アヤワスカ11リットル、サンペドロサボテン117株、そしてアマゾンのフタイロネコメガエルの皮膚分泌物から採取された粘液性の物質「カンボ」の瓶数本を押収。これらの物質は「予測不可能な危険な影響を及ぼす可能性がある」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

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