21日、山口県岩国市の山陽道上り線でトラックなど4台が絡み、軽乗用車に乗っていた福岡県の女子大学生2人(20・21)が死亡した事故です。現場にはブレーキ痕がないことから、トラックは減速せずにこの軽乗用車に追突したと見られることが新たにわかりました。警察は、事故で2人を死亡させたとして、熊本県荒尾市の運転手の男(65)を、過失運転致死の疑いで現行犯逮捕しています。 警察によると、21日午後4時15分ごろ、岩国市の山陽道上り線玖珂インターチェンジ付近で「車が事故を起こしていて燃えている」などと目撃した人から警察に通報がありました。 直後に撮影された映像からは、トラックが激しく燃え、その前の軽乗用車が潰れているのが確認できました。この軽乗用車に乗っていた福岡県の女子大学生2人は、車内に取り残されたままとなり、焼死しました。 27日、現場にブレーキ痕がないことから、トラックは減速せずに軽乗用車に追突したと見られることが新たにわかりました。過失運転致死の疑いで現行犯逮捕された男は、警察の調べに対し「事故を起こし、相手が亡くなったことに間違いない」と容疑を認めているということです。 事故当時、道路の補修工事で速度規制が行われていて、軽乗用車は渋滞で停止していたか、低速で走行していたとみられます。また、この事故の影響で山陽道上り線・熊毛-玖珂インターチェンジ間が通行止めとなりましたが、およそ9時間後に解除されました。