清水尋也容疑者逮捕、若者層の大麻関連検挙数急増「大麻は安全」誤った情報が背景との指摘

俳優の清水尋也(ひろや)容疑者(26)が、大麻を含む植物片を所持したなどとして3日、警視庁薬物銃器対策課に麻薬取締法違反の疑いで逮捕された。数々のドラマ、映画に出演している若手ブレーク俳優の1人で、放送中のTBS系日曜劇場「19番目のカルテ」にも出演中で、衝撃が広がっている。 近年、若者らへの大麻汚染の拡大が社会問題化している。政府広報オンラインによると、若者を中心に大麻関連事犯の検挙者が増加。24年の大麻事犯の検挙人数は6342人で、うち30歳未満の検挙人数は4600人。15年の30歳未満の検挙人数の1049人と比べ、10年間で約4.4倍にも増加している。 また警視庁の公式ホームページによると、23年における大麻の検挙人員の年代別内訳は20代が52%、10代が17%。一方、覚醒剤関連の検挙人員は20代が19%、10代が2%となっており、大麻事犯の若年層の割合の多さが際立っている。 政府広報オンラインによると、若者層への蔓延の背景には「大麻は外国では許可されているから安全」「大麻は心身に害がなく、依存性がない」などといった誤った情報が広まっていることなどがあるといい、同オンラインでは「“大麻は安全”はウソ」とした上で「大麻は心身に大きな被害をもたらす非常に危険な薬物です」と警告している。そして大麻の有害性について「近くの変化」「学習能力の低下」「運動失調」「精神障害」「知能指数の低下」「薬物依存」などがあるとしている。 大麻取締法は23年12月に改正され、「大麻草の栽培の規制に関する法律」という名称に変わった。また大麻は「麻薬」と位置付けられ、「麻薬及び向精神薬取締法」による規制に移行。既に禁止されている「所持」や「譲渡」に加え、新たに「使用」が禁止された。また、これまで「5年以下の拘禁刑」とされていた単純所持罪の罰則が「7年以下の拘禁刑」となった。 警察庁も公式ホームページで大麻について警鐘を鳴らしており、「大麻はうつ病や記憶の障害を引き起こすなど、メンタルヘルスにも悪影響を与えます」などとしている。また「近年、大麻等の違法薬物の売買にSNSが悪用されています」とし、SNSを通じた取引が行われている実態も指摘している。

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