海外出張後…「別世界の人だった」元同級生の有能な夫、妻が怯える「異変」

2025年9月1日、サントリーホールディングスの代表取締役会長の新浪剛史氏が、違法サプリメントを入手した疑いにより警察の家宅捜索がされ、辞任という報道が一気に駆け巡った。捜査では違法な製品は見つかっておらず、逮捕されたわけではない。しかし、新浪氏にサプリメントを送った人物が逮捕され、家宅捜査されたことから、サプリメントを製造する企業のトップとしてふさわしくない行動と判断し、新浪氏は辞任した。 今回問題とされた成分は、大麻由来成分CBD(カンナビジオール・国内販売許可)入りのサプリに入っていた、THC(テトラヒドロカンナビノール・国内販売不可)だ。THCは依存性が高く、健康被害も懸念されているという。 新波氏は長年、企業のトップとして活動を続けてきた。サプリメント購入の背景を「違法だとは知らず、時差ボケ改善のため」と説明。記者会見も行い、入手した理由やルートの説明をした。新浪氏が若くして多くの企業を立て直し、見事な手腕を発揮してきたことに変わりはないが、今後の動きも注目される。 しかし、この新浪氏の辞任の問題で、海外で簡単に入手できるサプリメントを知らずに購入するだけで犯罪者となりうること、細かくチェックしなければ大きな問題になりうることを認識した人も少なくないのではないだろうか。 キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは、メンタル心理アドバイザー、夫婦カウンセラーの資格を持つ。「見慣れないサプリメントや、生活習慣の変化から、浮気に気づくことはあります。またその背景や根底に心の病があることも多いのです」という。 山村さんは「困っている人を救える人になりたい」という気持ちが強い。学生時代は警察官を希望していたが、当時は身長制限があり、受験資格はなかった。一般企業に勤務するが、目の前の人を助けたいという思いは強く、探偵の修行に入る。探偵は調査に入る前に、依頼者が抱えている困難やその背景を詳しく聞く。山村さんは相談から調査後に至るまで、依頼人が安心して生活し、救われるようにサポートをしている。 これまで「探偵が見た家族の肖像」として山村さんが調査した家族のことをお伝えしてきたが、この新連載「探偵はカウンセラー」は、山村さんが心のケアをどのようにしていったのかも含め、さまざまな事例から、多くの人が抱える困難や悩みをあぶりだしていく。個人が特定されないように配慮しながら、家族、そして個人の心のあり方が、多くの人のヒントとなる事例を紹介していく。 今回山村さんのところに相談に来たのは42歳のシステムエンジニア・和美さん(仮名)だ。「夫の行動に不審な点が多くて……犯罪に手を染めているのではと怖くてなりません。調べてもらいたいのです」と山村さんのところに相談してきたのだ。

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