2025年7月の参議院選挙で、パチンコ店運営会社の社長らが、自民党の公認候補に投票した従業員に現金の報酬を支払う約束をした疑いで逮捕された事件で、別のパチンコ店従業員100人以上にも報酬を約束したとして再逮捕されました。 鹿児島県のパチンコ運営会社「モリナガ」の代表・李昌範容疑者(リ・チャンボン 50)ら3人は、従業員107人に参院選で自民党公認候補の阿部恭久氏に投票する見返りに現金を支払う約束をした疑いで16日午前に再逮捕されました。 李容疑者は、オンライン会議で店長に投票用紙の写真を送れば報酬を支払う約束をしていたということです。 李容疑者は、全国展開しているパチンコ店運営会社「デルパラ」の社長もつとめていて、従業員60人に現金を支払う約束をした疑いで先月逮捕されされていましたが、さらに36人の従業員にも同様の買収行為を行った疑いで追送致されました。 警視庁などは、李容疑者らが全国の250人以上の従業員に報酬の約束をしていたとみられていて、平成以降の国政選挙では過去最大規模の摘発人数となります。 一方、阿部氏は先月、FNNの取材に対し「違法なことはしないように言い続けてやってきた。全然知らないです」と説明しています。