ロシア連邦捜査委員会は22日、モスクワ南部で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、ロシア軍参謀本部のファニル・サルバロフ作戦訓練局長が死亡したと発表した。ウクライナの情報機関が関与した可能性があるとみて殺人事件として捜査を進めている。 発表によると、爆発があったのは同日朝。ロシア独立系メディアは、サルバロフ氏が現地にアパートを保有していたと伝えており、出勤時を狙われた可能性がある。爆弾は車の底部にあり、公開されたビデオでは、運転席を中心に車内が大きく破壊されていた。 ロシアメディアによると、サルバロフ氏はロシア・チェチェン共和国やシリアに加え、ウクライナでの戦闘に参加。昨年5月、プーチン大統領が中将に昇進させていた。 モスクワでロシア軍の将校が爆発により殺害されるのは、昨年12月と今年4月に次いで3回目。過去2回については、ロシア当局が逮捕した実行犯にウクライナが指示していたと発表。ウクライナ側も関与を示唆したと報道されていた。