動画配信による収入を得ながら生活保護費をだまし取ったとして、群馬県警藤岡署は25日、藤岡市下栗須、動画配信業、高橋和美容疑者(51)を詐欺容疑で逮捕した。動画配信で2年間で約565万円を稼いでいたのに、収入がないと申告したという。 逮捕容疑は2021年1月~22年12月ごろ、動画配信による収入が約565万円相当あったにもかかわらず、収入がないとするうその申告書を市に提出。21年1月~23年1月、生活保護費を口座に振り込ませるなどの方法で、市から現金約345万円をだまし取ったとしている。「間違いありません」と容疑を認めているという。 同署によると、高橋容疑者は日本企業が運営する動画配信サービスのアプリを使って日常生活をライブ配信。視聴者から投げ銭として、現金や電子マネーに交換できるポイントを得ていたとみられる。 市は21年ごろから、ポイントも収入になると高橋容疑者に伝えていたが、収入がないとする申告書が提出されていたという。市の職員が23年の課税調査で、高橋容疑者の確定申告を確認。市が24年に告訴状を提出し、同署が捜査を進めていた。【加藤栄】