リヴァプール、過去2年で14万件以上の“転売”取締…永久追放は過去1年間で約15倍に

リヴァプールは、過去2年間で14万5000件のチケットアカウントを閉鎖したようだ。 プレミアリーグでも大きな問題となっているチケットの転売行為。イギリス『BBC』によると、英国法でも転売行為は禁止されているものの、多くのウェブサイドが国外に拠点をおいて運営されており、転売業者はボットや偽のIDを使って数百枚のチケットを買い集め、高額で転売していることが発覚しているという。 そして同メディアは、昨季王者リヴァプールが過去2年間で14万5000件のチケットアカウントを閉鎖したと報道。さらに、昨季は過去最多となる1114件の永久追放処分を決定、そのうち11件はシーズンチケットホルダーだったようだ。また、500人がアンフィールドへの入場を拒否されたと指摘している。 リヴァプールの捜査官は、偽造チケットの販売や転売に関与していた162のSNSグループ(計100万人以上のユーザー)を閉鎖。また試合当日に400件弱の検問を行い、不審なアカウントの入場を阻止してたとのこと。1114件の永久追放は、2023-24シーズンの75件から大幅に増加していると伝えられている。 なお、アーセナルは今季に入って不正な方法でチケットを入手しようとした約7万4000件のアカウントを削除、7000人以上会員資格を停止したと発表。チェルシーも、ボットによる35万件以上の購入をブロックしたと明かしている。 しかし、昨季イングランドトップ6リーグ全体で、転売による逮捕はわずか12件。サポーター協会の会長トム・グレートレックス氏は、「長年サポーターだった人たちが、不正転売のせいでチケット入手が不可能になっている。これはフットボール界全体に蔓延しつつある」とし、プレミアリーグ一部クラブの対策に疑問を投げかけた。

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