札幌の男性が胆振のむかわ町で遺体で見つかった事件で死体遺棄の疑いで逮捕された男が「現場にあった重機を使って穴を掘った」と話していることが新たにわかりました。 札幌市白石区の会社役員、大上文彦容疑者49歳。先月2日、札幌市白石区の路上で知人の西村隆行さんを包丁で切り付けてけがをさせた疑いと、翌日、梅津悠希容疑者と共謀して、西村さんの遺体をむかわ町に遺棄した疑いが持たれています。 この一連の事件を巡っては、28日、新たに2人が逮捕されました。 ■本間壮惟記者「道警本部から齊藤容疑者を乗せた車が出てきました。これから札幌地検へ身柄が送られます」 28日、大上容疑者の西村さんに対する傷害事件で証拠隠滅の疑いで逮捕された渡邊斉容疑者と齊藤朋世容疑者。 2人は札幌市白石区での傷害事件の後、血が付いた凶器の包丁を隠したほか、渡邊容疑者は路上にできた血だまりを水で洗い流したなどの疑いが持たれています。 西村さんと逮捕された3人の容疑者は全員知人関係で、大上容疑者は齊藤容疑者、西村さんとそれぞれトラブルがあったとみられています。 事件当日、齊藤容疑者は渡邊容疑者の自宅にいたところ、大上容疑者が齊藤容疑者のもとへ。 齊藤容疑者は西村さんに助けを求め、西村さんが現場を訪れた際、大上容疑者に包丁で切りつけられたとされています 西村さんの婚約者だという女性は事件の直前、西村さんと話をしていたといいます。 ■西村さんの婚約者だという女性「(西村さんに)どこ行くのって言ったら『(齊藤)朋世(容疑者)助けに行ってくるわ』『助けてやらんとかわいそうだべや』と言って木の棒持って行って、私があの時強く止めてれば、違う結果になったんじゃないかな」 警察への取材で大上容疑者と同じ死体遺棄の疑いで逮捕された梅津容疑者の新たな供述が明らかになりました。 「現場にあった重機を使って穴を掘った」 また、梅津容疑者は「現場で大上容疑者と会った」と話していて、警察は梅津容疑者が現場にあった重機を無断で使用したとみています。 また、警察は大上容疑者が西村さんの遺体の遺棄に主導的な立場だったとみているほか、他にも関与した人物がいるとみて調べています。