ロンドンで過去最大の「スマホ窃盗組織」摘発作戦、約4万台を中国に密輸か 46人逮捕

ロンドン警視庁は7日、盗品の携帯電話を中国に密輸していた犯罪組織を摘発したと発表した。密輸された携帯電話は約4万台に及び、過去2週間で46人を逮捕した。携帯電話の密売グループに対する摘発作戦としては、過去最大規模の作戦となった。 警察によると、この組織はロンドン市内で発生した携帯電話窃盗事件の約4割に関与していた疑いがあるという。ロンドンを含め世界の主要都市では近年、スマホのひったくり事案が急増。背景には国際的に高値で取引される市場の存在や、静音性に優れた電動二輪車の普及によって素早い逃走が可能になっていることが挙げられる。 こうした中、捜査当局は昨年、ヒースロー空港近くの倉庫内で香港へ出荷されようとしていた米アップルのiPhone約1000台を押収。この組織は、iPhone1台につき約6万円の報酬を得ていたという。 逮捕者のうち11人は、最新のiPhone17を配送する宅配便を襲撃して逮捕され、別の2人はロンドン北部の携帯電話店で資金洗浄を行っていたとして逮捕された。 ロンドンのカーン市長は、携帯電話の窃盗グループはもはや「産業規模」だとし、メーカー側に対し盗難されたスマホの利用阻止に向け、さらなる対策を求めた。

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