今年6月、福岡県北九州市の貴金属店からおよそ3200万円相当のネックレスが奪われた事件で、少年2人を含む4人が逮捕されました。 実行役として関与していたとみられる少年2人。 きっかけとして口にしたのは「闇バイト」でした。 ■刃物を持った2人組が金のネックレスなど3200万円相当奪う 強盗事件をめぐって逮捕されたのは、福岡県に住む少年2人と糸島市の左官工・内野遥輝被告(21)、福岡市早良区の会社員高田陸容疑者(26)の4人です。 今年6月5日、小倉北区竪町の貴金属店で刃物を持った2人組に金のネックレス22点、およそ3200万円相当が奪われました。少年2人が「実行役」、内野被告が「回収役」として関与したとみられています。 捜査関係者によりますと、実行役の少年2人は、「闇バイトです。小遣い欲しさにやった」などと話しているということです。 少年2人と内野被告に面識はなく、警察は高田容疑者が、実行犯などを指示役に紹介する役割を担っていたとみて詳しく調べています。 ■「ものを運べば6万円を支払う」と言われた そして9日、内野被告の初公判が開かれました。 ネックレスが入ったリュックを福岡市の公園のトイレで回収したとされる内野被告。 罪状認否で「間違いありません」と起訴内容を認めました。 事件の中で内野被告は「ものを運べば6万円を支払う」と指示されていたということです。 内野遥輝 被告 「運ぶだけでお金がもらえるならと思いました。自分自身が物事を深く考えてなさすぎて『やめよう』という考えが思いつかなかった」 検察側は「金欲しさから犯行に及んだ」と主張、拘禁2年、罰金30万円を求刑しました。 一方弁護側は「強盗で奪われたものだとは知らなかった」として、執行猶予付きの判決を求めました。 判決は10月22日に言い渡されます。