アメリカ・ロサンゼルスで、2025年1月に起きた大規模な山火事。 “ロス史上最悪の被害”とされるこの火事に関与した疑いで、29歳の男が逮捕されました。 出火当初は小規模だった山火事。 しかし、この地域特有の強い風によって炎が勢いを増し、ロサンゼルスの高級住宅街パシフィック・パリセーズなど広範囲に延焼しました。 その結果12人が死亡し、6800棟を超える建物が燃えるなど甚大な被害が出たのです。 この大規模火災から約9カ月後の10月8日に明らかになったのが、当時、現場近くで働いていたジョナサン・リンダーネシュト容疑者(29)の逮捕。 2025年1月1日の未明、高級住宅街近くの山林に火をつけた疑いが持たれています。 これまでの調べにより、男の異様な行動が明らかになりました。 リンダーネシュト容疑者は犯行後、自ら消防に通報し、いったんその場を離れた後、消防車を追って現場に戻り、消火活動を撮影していたということです。 1月下旬に行われた事情聴取に対しては「火を見つけたのは登山道の麓」と話していたといいます。 しかしその後、容疑者が消防に通報した際の位置情報を解析した結果、発信地点が出火元から9メートルほどしか離れていなかったことが判明したのです。 また押収した電子機器からは、燃える街と被害のない街が対比して描かれた画像が見つかりました。 捜査当局によると、これは容疑者がChatGPTに火災で苦しむ貧困層を見て富裕層が楽しむ様子を描くように指示し、生成させたものだといいます。 この画像が作られたのは2024年7月だったことから、容疑者が数カ月前から犯行を計画していた可能性もあるとみられています。