虚偽の認知届提出、日本国籍不正取得疑い 制度悪用か ベトナム国籍の女ら3人逮捕 茨城県警

ベトナム人同士の子に日本国籍を取得させるため虚偽の認知届を提出したとして、茨城県警つくば署と県警組織犯罪対策2課、外事課の合同捜査班は9日までに、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、愛知県名古屋市、自称飲食店店長、男(45)ら男女3人を逮捕した。男はブローカーとみられ、県警は在留資格などを目的とする外国人から報酬を受け取っていた可能性もあるとみて調べている。 ほかに逮捕されたのは、ベトナム国籍で栃木県栃木市、無職、女(28)=同罪で起訴=と名古屋市、会社員、男(46)=同。県警は3人の認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は2024年12月から今年3月までの間、女と交際相手の同国籍男性との子を、会社員の男との間にできた子として認知する虚偽の届けなどを当時住んでいた栃木県内の市役所に提出。子の日本国籍を不正に取得し、同4月、戸籍にうその記録をさせた疑い。 日本人の男性が認知すれば子は日本国籍を得られる仕組みを悪用し、会社員の男が父親役で虚偽の手続きを行い、その後、女は「定住者」の在留資格を申請していたとみられる。 県警は、胎児の偽装認知の見返りにブローカーの男らが報酬を受け取っていた可能性もあるとみて、詳しい経緯を調べている。県警が別事件の捜査中、女の携帯電話に今回の事件に関わるメッセージが残っていたのが端緒となった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする