大麻由来の合法成分「カンナビジオール(CBD)」に化学的変化を加え、違法な麻薬を製造したとして、京都府警捜査5課と城陽署などは16日までに、麻薬取締法違反(営利目的製造)の疑いで、東京都東久留米市、無職の男(25)と、宮崎県高鍋町、無職の男(40)=ともに大麻取締法違反などの罪で起訴=を逮捕した。 2人の逮捕容疑は共謀し、4〜5月、高鍋町のマンション居室内で、市販されている粉末状のCBDに化学的変化を加え、大麻リキッドなどに使われる違法成分「テトラヒドロカンナビノール(THC)」類を含有する液体を製造した疑い。東久留米市の男は黙秘し、高鍋町の男は「間違いない」と容疑を認めているという。逮捕は9月25日付。 府警によると、2人は秘匿性の高い通信アプリで知り合った。高鍋町の男は東久留米市の男の指示に従い、CBDから違法なTHC類を製造し、購入者に発送していたという。 府警は高鍋町の男の自宅からTHC類を含有する液体(約20グラム)のほか、製造に用いられたとみられるフラスコやヒーターを押収した。