青森県弘前市で相次いで不審物が見つかった事件で、警察は15日、業務妨害の疑いで75歳の男を逮捕しました。現場では、箱状の物を捨てる人物の姿を防犯カメラが捉えていました。 10月13日午後0時半ごろ、弘前市楮町で路上に設置された防犯カメラの映像です。 周囲を気にしながら自転車のかごから取り出した「箱状の物」を捨てる人物が映っています。この人物はその後、自転車に乗り、現場を去りました。 この15分後、不審物が近隣住民に発見され、消防や警察などが出動しました。 警察は、楮町の路上に不審物を置いたとして、自称、弘前市富田2丁目の無職・宮川恒孝 容疑者(75)を逮捕・送検しました。 宮川容疑者は10月13日、弘前市楮町の路上に黒色のビニール袋で梱包されたダンボール箱を置き去りにして、爆発物などの不審物と認識させ、警察官の通常業務を妨害した疑いがもたれています。 警察は防犯カメラの映像などから捜査し、容疑が固まったとして逮捕しました。 弘前市内では、10月12日から不審物が6か所で相次いで見つかっていて、警察は宮川容疑者が一連の事件に関わっている可能性があるとして捜査を進めています。 宮川容疑の逮捕に、住民からは安堵の声が上がっています。 弘前市民 「安心ですね。早く捕まってほしかったので。付近の公園などに(子どもと)行くのを控えていました」 「なんでそんなことをしたんだろうなと思う」 宮川容疑者は警察の調べに対し、物体を置いたことは認めています。一方で、「業務妨害をするつもりはなかった」と供述し、容疑を一部否認しています。