北海道・函館西警察署は2025年10月19日、マレーシア国籍で住所・職業自称のマレーシア国内に住むタクシー運転手の男(39)を、いわゆる“オレオレ詐欺”の疑いで逮捕しました。 被害にあったのは、函館市に住む70代の女性です。 警察によりますと、男は氏名不詳者らと共謀のうえ、3月7日ごろから3月21日までの間、氏名不詳者が検察庁の検事を語って女性の自宅に電話し「薬物事件で暴力団の犯人を捕まえたら、犯人があなた名義の通帳口座を作っていた。あなたも犯人にお金をもらっているのではないか。お金をもらっていないことを証明するには審査が必要だ」と噓を言い、女性は言われるがままに自宅の敷地内に現金を置いておいたということです。男はその現金594万円を回収して、だまし取りました。 警察はその後の防犯カメラなどの捜査から男を特定し、男が成田空港から出国しようとしたところで発見し逮捕しました。 調べに対し男は「指定された場所に物を取りに行き、物を届ければお金をもらえるというアルバイトだった。検察官になりすまして電話をしている人がいるとは知らなかった」と容疑を否認しているということです。 警察は男の余罪や、検事になりすまして電話をした“かけ子”や指示薬などの共犯者について捜査しています。