山本昌邦氏が技術委員長就任「厳しい状況だからこそ」前任影山雅永氏が児童ポルノ閲覧で逮捕

日本サッカー協会(JFA)は20日、都内で会見を開き、児童ポルノ画像を閲覧したとしてフランスで逮捕され、技術委員長としての契約を解除された影山雅永氏(58)の後任を、山本昌邦氏(67)がナショナルチームダイレクター(ND)と兼任で務めると発表した。理事会で17日付で書面決議された。任期は来年3月まで。 会見に出席した山本氏は、技術委員会内の6部会のダイレクターに言及し「彼らと力を合わせてこの難局を乗り越えていきたい」と意気込んだ。磐田やU-20日本代表、04年アテネ五輪代表監督などを歴任した経験を生かし、現在は技術委員会の強化部会長と、主にA代表の強化責任を負うNDを兼務。新たなポストが加わり、役割は多岐にわたるが「厳しい状況だからこそやり遂げたいと覚悟をもって引き受けた」と日本サッカー界のために身をささげる。 選定には、現理事と委員長の任期が来年3月までであることも影響した。海外出張中のためリモート参加となった宮本会長は「(3月まで)いったん山本さんにお願いすることを考えた。代表チームとの活動がオーバーラップすることがそこまで負担ではない。3月終了後、代表チームがW杯に向かって重要なのでそちらに専念してもらう」と暫定的な兼務であることを強調。「日本サッカーの歩みを止めてはいけないと話している中で、(日本サッカー界の)流れを知っていて、代表強化を含めてやっていただけると判断した」と説明した。 長年育成年代や代表活動に携わってきた山本氏は、現委員の中で適任といえ、任期満了後は新たな技術委員長の選任を行う方針だ。

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