ウーマンリブのデモ55周年で女性首相誕生 「10月21日」は学徒出陣、国際反戦デーも

自民党の高市早苗総裁が憲政史上初の女性首相に選出された「10月21日」は過去に何の日だったのかー。出陣学徒壮行会やウーマンリブ(女性解放運動)のデモなどが行われ、平和や安全、女性の地位向上を考えさせる出来事があった。 先の大戦中の昭和18年、文系学生の徴兵猶予の解除を受け、東京・明治神宮外苑競技場で出陣学徒壮行会が開催された。首都圏77校から約2万5千人が雨の中、銃を担いで行進した。戦地から生還した人数は分かっていない。19年に神風特別攻撃隊が初出撃したのも、この日だ。 41年、日本労働組合総評議会(総評)がベトナム戦争反対統一ストを実施。国際反戦デーと名付け、今でも細々と行事が行われている。「国際」とあるものの、日本だけの記念日だ。 43年には、新宿駅でベトナム反戦を訴える過激派などが暴徒化し、700人以上が逮捕される新宿騒乱が起きた。 45年には、銀座で日本初の大規模なウーマンリブのデモが行われた。女性だけが参加し、報道関係者も男性は立ち入り禁止だった。参加者たちは、高市内閣発足で女性リーダーが誕生するまで55年かかることを予想していただろうか。

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