【パリ時事】フランス・パリのルーブル美術館に展示されたティアラやネックレスなど8点が盗まれた事件で、担当検事は29日に記者会見を開き、宝飾品はまだ見つかっていないと明かした。 その上で「美術館、ひいては国民の元に戻ってくるという希望を持ち続けたい」と強調した。被害総額は推定8800万ユーロ(約156億円)。 窃盗団は4人組で、館内に侵入したとみられるアルジェリア人の男(34)ら2人が25日、組織的窃盗の疑いで逮捕された。検事によると、両容疑者は窃盗の前科があり、DNA型がルーブル事件の遺留品から採取したものと一致した。 2人は取り調べに、犯行への関与を一部認める供述を始めたという。捜査当局は、逃走を続ける別の2人の行方や背後関係を追及し、事件の全容解明に全力を挙げる。