東欧ジョージアの当局は、約2キロのウランを違法に購入しようとした疑いで、中国人3人を逮捕したと26日までに発表した。 同国国家保安庁ののラシャ・マグラゼ副長官によると、3人の中国人は「放射性物質」を40万ドルで購入、ロシア経由で中国へ持ち込む計画を立てていた。 旧ソ連構成国だったジョージアには、1991年のソ連崩壊前まで核施設がいくつか存在していた。同国当局はこれまでも、核物質や放射性物質の違法な取引計画を何度も摘発してきた。 マグラゼによると、中国で活動する「犯罪組織」関係者が、ウランの購入に関心を持つ人々をジョージアに送り込んだ。そのうちの1人は「国内で積極的に核物質を探していた」という。 「違法取引の詳細について交渉が進められていた最中だったが、入手した作戦情報に基づき対応し、関係者を特定して逮捕した」 3人の中国人は全員、首都トビリシで拘束された。トビリシおよび西部の都市バトゥミの一時滞在先も捜索を受けた。逮捕されたうちの1人は不法滞在者だという。 ジョージアの法律では、核物質や放射性物質の購入、輸送、販売は最長5年の懲役刑が、核物質を不法に入手、所持した場合は最長10年の刑が科される。現地メディアによると、今回の中国人3人も最長10年の懲役刑に処される可能性があるという。