女性宅へ複数回「素性ばれていないか確かめに」 東伊豆立てこもり 地裁沼津支部公判 強盗など改めて否認

東伊豆町の高齢女性が監禁されトラックを奪われたとして、逮捕監禁や強盗、銃刀法違反などの罪に問われた住所不定、無職の被告(65)の公判が7日、静岡地裁沼津支部(薄井真由子裁判官)で開かれた。被告は被告人質問で女性宅を複数回訪問したことについて「金品を奪う目的ではなく、自分の素性がばれていないかを確かめに行った」などと説明し、改めて強盗容疑などを一部否認した。 被告は強盗を実行したとされる3月19日、女性宅に午前、午後の計2回訪問したという。被告は「地元に帰って(自分の悪い)うわさになるのを避けたかった」などと語り、「(高齢女性に)飯田という名前は地区では珍しいと言われ、偽名を使ったのがばれたと思った」と振り返った。自身に前科があることにも触れて「(高齢女性の)息子や孫に不審者として通報されるかもしれないと思い、高齢女性を連れ出して軽トラックで立ち去った」などと述べた。 起訴状などによると被告は3月19日午後0時半ごろ、東伊豆町の女性=当時(80)=宅で金銭を要求し、トラックを奪って女性を連れ回して町内の空き家に監禁したほか、強取した車両で無免許運転したとされる。さらに4月4日午後8時半ごろには、正当な理由なく同町の農機具小屋で刃体約13センチの刃物1本を携帯したとされる。

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