テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は11日、兵庫県警が10日に元県議に対する名誉毀損の疑いで逮捕した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)を送検したことを報じた。 番組では、立花容疑者が送検される車の中で報道陣のカメラに向かい笑顔で親指を立てる姿を放送した。また、捜査関係者によると、立花容疑者が「演説で発言したという事実は間違いない」という趣旨の供述をしていることを伝えた。 スタジオでは、「N党」が過去の選挙で昨年7月の東京都知事選挙で候補者と無関係なポスターを大量に貼るなど「掲示板ジャック」を行ったことや、昨年11月に立花容疑者が出馬した兵庫県知事選では、SNS上の偽情報や立花容疑者が別の候補者を応援する「2馬力選挙」を行ったことなどを紹介した。また、収益目的の選挙関連の切り抜き動画がSNSで拡散されるなど、SNSを使った選挙が問題になったことを伝えた。 コメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、SNSを使った選挙戦での問題について「自由な言論空間をどう作るかって話なんです。もう自由な言論空間が若干失われつつある状況です」と指摘した上で「というのは、一部の候補者が過激な発言をすると、支持者がそれに踊らされて、例えば対立するような候補者とか関係者に対して誹謗(ひぼう)中傷のSNSが一斉に送られるというような…そういうことがあると萎縮(いしゅく)してしまって、自由な言論自体ができなくなるっていう話もよく聞くんです」と明かした。 続けて「もう、これは自由な言論空間が失われつつあるということなので、ここは何とか守っていかなければいけないことだと思う」とし「じゃあ、それを法規制をするっていう時に個人に対して規制をかけていくっていうのは、僕個人としてはよくないと思っています」とし「そうじゃなくて別な方法でそういう自由な言論空間をちゃんと守っていかなければいけないだろうかって知恵の出しどころだと思うんです」と指摘した。 その上で対策について「プラットフォーム側にある種、責任を負ってもらうっていう。例えば当局がひとつひとつチェックして、これは間違いじゃないかとかやることってこと不可能です。プラットフォームであればAIの進展もあって、間違いじゃないか、うそじゃないか、誹謗(ひぼう)中傷じゃないかって判断するツールは不可能じゃないと思うんです。そういう資金力もプラットフォームも持っている。そういうことを放置していると例えば罰金になりますよ、という規制を当局がかけることはできるんじゃないかと思うんです」とし「あくまで自主規制なんだけど守られてなかったら何らかの規制はかける」などと提言していた。