斎藤・兵庫知事、立花容疑者の発信は「見ていない」 記者会見で言及

斎藤元彦知事らの疑惑を追及していた元県議の竹内英明さん(当時50歳)を中傷したとして、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)が名誉毀損(きそん)容疑で逮捕された事件で、斎藤元彦知事は11日の定例記者会見で「(これまでの)立花氏の発信は見ていない。職員からの報告も求めていない」と関連の情報を収集していないことを明らかにした。 立花容疑者は2024年秋の斎藤氏の失職に伴う出直し知事選で、斎藤氏を応援するとして立候補し「2馬力」選挙を展開。斎藤氏らの疑惑を調査した県議会調査特別委員会(百条委)の委員を務めた竹内さんを、斎藤氏らの疑惑を告発した文書の作成に関わった「黒幕」と名指しして非難した。竹内さんはその後、県議を辞職し、今年1月に亡くなった。 知事選期間中、立花容疑者は斎藤氏の街頭演説の前後に同じ場所で演説していた。斎藤氏は会見で「自分の街頭演説に全集中していたので、他の候補の行動は認識していなかった」と従来の見解を強調。立花容疑者の逮捕について「捜査中であり、個別の事案はコメントは差し控える」と述べた。 立花容疑者の逮捕容疑は昨年12月中旬、自身が立候補した大阪府泉大津市長選の街頭演説で竹内さんについて「警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」などと発言。死亡後の今年1月中旬にも交流サイトで「明日逮捕される予定だったそうです」などとうその情報を投稿したとされる。【栗田亨】

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