「幼い子どもがそんなことを…」5歳の娘が明かした男児からの深刻な性被害「誰にも言っちゃだめだよ」と口止めも

幼い子どもたちのあいだで、性非行が広まっているという。興味本位の行為に見えて、そうした行為をする児童は深い闇を抱えている。これ以上被害を増やさないためにどうすればいいのか、また自分の子どもが被害にあったらどのような対応をすればいいのか?※本稿は、斉藤章佳『夫が痴漢で逮捕されました 性犯罪と「加害者家族」』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。 ● 性的同意という言葉を 知らない少年たち 性非行に限らず、未成年者が犯罪行為に走った場合は、その罪を罰するのではなく「どう立ち直らせるか」という点に力が置かれます。 私も非行少年に対して、少年鑑別所に出向いて司法サポートプログラム(刑事手続の入口段階で早期介入し、その後のプログラムの道筋をつくるアプローチ)を実施することもありますし、在宅での捜査の場合は、通院によるプログラムを行うこともあります。 プログラムを行うなかでは、「性的同意という言葉をはじめて聞いた」という少年がとても多いことに驚きました。 性的同意とは、セックスだけでなく、手をつなぐ、ハグやキスなどすべての性的な行為の際に、お互いが積極的に望んでいるかの気持ちを確認することです。 人にはそれぞれ「これはいい」「ここからはダメ」といった境界線(バウンダリー)があります。 性的な行為をする際には、相手がどこまで同意をしているのか聞くことは最重要事項ですし、自分と相手の身体を大切にするためにも、相手がやめてほしいと言ったら「そうなんだね」とその言葉を受け入れることが性的同意の基本原則です。

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