清原和博氏 20年ぶりの東京D 松井秀喜氏と共演「嫉妬がありました」

番長が東京ドームのグラウンドに帰ってきた。西武、巨人などで歴代5位の525本塁打を放った清原和博氏(58)が23日、東京ドームで行われた「ジャイアンツ・ファンフェスタ“延長戦”~2002年優勝メンバー同窓会~」に参加。“巨人の清原”として05年以来20年ぶりに本拠地のグラウンドに立った。イベントでは松井秀喜氏(51)とも共演し、笑顔で思い出話に花を咲かせた。 長渕剛の「とんぼ」のメロディーに、東京ドームは自然と手拍子が起きた。「背番号5 ファースト 清原和博」。アナウンスとともに清原氏が姿を現すと、ファンからは大歓声。手を上げて応え、ゆっくりとグラウンドを踏みしめた。 「何十年ぶりでしょうね。こんな機会をいただいて感謝してます」 16年2月に覚醒剤取締法違反で逮捕されて以降、巨人主催のファンイベント参加は初めて。テレビ解説で訪れたことはあったが「巨人の清原」として東京ドームのグラウンドに立つのは在籍した05年以来20年ぶりだった。02年の日本一メンバー14人の大トリで登場。座ったのは、かつて「MK砲」と呼ばれた松井氏の左隣だった。 巨人の「MK砲」の共演は松井氏の日本最終年だった02年以来23年ぶり。松井氏から「清原さん、うれしいです。久しぶりですね」と肩に手を置きながら迎えられた。7学年下の松井氏とは6年間一緒にプレー。「ウサギとカメじゃないですけれど、本当に地道に進化していくのが分かった」とカメに例えて称賛し、成長する姿を間近で見た当時を懐かしんだ。 久々の共演に松井氏も冗舌だった。「清原さんの(本塁打)1本は僕の歓声より大きい。嫉妬がありました。球場の雰囲気を変えられる。僕のホームランには慣れているからかもしれませんけれど」と冗談めかして笑わせた。また、松井氏は「皆さん知らないと思いますけれど、僕がメジャーにいるときに激励に来てくれたんですよ」と大リーグ時代、米国を訪れた清原氏から激励を受けた秘話も明かした。 イベントでは松井氏の将来の巨人監督就任の話題も。「阿部慎之助監督を応援しましょう」と話すにとどめた松井氏に、清原氏は「これだけのファンがいる。僕もいつかそういう日が来るのを見てみたい」と柔らかな表情でエールを送った。 (青森 正宣) ≪東京ドーム歴代8位113発≫清原氏の現役時代の東京ドーム通算成績は502試合、1635打数429安打の打率.262で同球場歴代8位の113本塁打。初出場だった西武時代の88年5月10日の日本ハム戦では、初回の第1打席で西崎幸広からいきなり2ランを放った。一方、現役最後の出場はオリックス時代の06年6月14日の巨人戦。7回に代打で遊ゴロに倒れた。なお、東京ドームでの球宴では6試合で打率.409をマーク。巨人時代の93年第1戦では4番で4安打し9回には一発。日本シリーズの10試合では打率.226も2本塁打を放った。

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