国分太一会見 “別件呼び出し”は常とう手段だった 亀井弁護士「議題を与えないで呼ぶのが一般」

元大阪地検の亀井正貴弁護士が26日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、コンプライアンス上の問題行為を日本テレビから指摘された元TOKIOの国分太一(51)がこの日、会見したことを受け、見解を語った。 国分は同局や関係者、スポンサー、他局、メディアに対し「事情をご説明できない状況でご判断を強いる形になり、また、これまでまともにお詫びを申し上げることもできておりませんでした。深くお詫び申し上げます」と謝罪。「苦楽を共にした3人で作ってきた会社の廃業、TOKIO-BAの閉園。数日間の間で全てを失いました」と目に涙を浮かべながら、人権救済申し立てを訴えた。 国分の説明によると、制作局長とスタッフの交代のあいさつの名目で局に呼ばれ、その席に弁護士2人、コンプライアンス局員、執行役員が同席。“複数人対国分1人”の状況で、突然の聞き込み調査が始まり、その上で「ザ!鉄腕!DASH!!」の降板をその場で告げられたとした。 国分の説明が事実であれば、不意打ちとも取られかねない対応。MC宮根誠司からは「日テレさんの突然の聞き取り、これのやり方ってどう思います?これが事実なら」と質問が飛んだ。 亀井氏は「もし労働事件としてとらえた場合、労働者を解雇する場合にはまず弁明期間を与えなければいけないし、解雇はなかなか難しいから、非常に難しい」と回答。一方で、「たとえば会社から依頼された調査の時に、弁護士が介入する時は、最初から命題を出さないです。議題を与えないで呼ぶのが一般ですね。そうしないと、準備しますから」とも説明した。 「どういう聞き取りをするか、どういう聞き取り目的かで違う」としつつも、今回の事例について「恐らくこの件は、問題となった申告されている事実があるかどうかの話ですから、準備されてしまうと変に弁解されたり、変に否定されたりしますので、“記憶していない”と逃げられる可能性もあるので、普通言わないですよね」と、推測を兼ねて見解を口に。「弁護士として調査する場合は、言わないことの方が多いと思いますね」とし、「私はその方が多い」と付け加えた。 当日の聞き取りについて国分は、ペンとメモを渡されたが、「手が震えて何も掛けなかった」と打ち明けている。とっさにスマホでの録音を試みたが、プライバシーの問題を指摘されて削除を求められたとも明かした。 この手法について、亀井氏は「捜査、取り調べの時に時々、使う手なんですけど」と前置き。「自力で書いて署名したら、ここは否定できなくなるでしょう?これから。聞いて話した内容は消えてなくなるので、自分で書いて、逮捕した被疑者から自認書、自白書というのを書かせて、反省書を書かせたら、そこで固まりますから、そこから動かなくなるので、重要な大きな証拠になる。一般的には」と説明した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする