東京都足立区梅島の国道で盗難車が暴走した事故で、警視庁交通捜査課は15日、信号を無視して女性をはね、死亡させたなどとして、足立区六月の職業不詳、横尾優祐容疑者(37)=窃盗容疑で逮捕=を自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで再逮捕した。 警視庁は、刑事責任を問えるかどうか慎重に調べるとして公表していなかった容疑者の氏名などを、同日公表した。通院先の病院から得た意見や取り調べでの様子に加え、事故の重大さに鑑みて判断したとしている。また、死傷者は当初11人と発表していたが、新たに負傷者が確認されたことから14人とした。 再逮捕容疑は11月24日午後0時半ごろ、乗用車で、交差点の赤信号を殊更に無視して時速約70キロで進入し、横断歩道を渡っていたフィリピン国籍の会社員、テスタド・グラディス・グレイス・ロタキオさん(28)をはねて逃走、出血性ショックで死亡させたとしている。 横尾容疑者は付近の自動車販売店から盗んだ車を歩道などで約290メートルにわたり暴走させ、テスタドさんら男女2人が死亡、12人が重軽傷を負った。