店員「あなたのクレカで給油されている」→警察官「捜査のためカードをまとめておいて」玄関先ですり替え盗んだか 20歳男逮捕 熊本

■はじまりは“ガソリンスタンド店員”からの電話 2025年12月6日。熊本市で一人暮らしをする82歳の男性の自宅に、とある電話がかかってきました。 ガソリンスタンドの店員を名乗る男からでした。 「あなた名義のクレジットカードで給油しようとしている人がいました。不審に思ったので警察に電話しました。警察からも電話があると思います」 間をあけず、今度は警察官を名乗る男から電話が入ります。 「今、ガソリンスタンドで捜査しています」 ■“警察官”が電話で指示したことは・・・ 警察官を名乗る男は、被害男性が所有するキャッシュカードの枚数や暗唱番号を聞き出しました。 「今、警察官がお宅に向かっています。封筒に、お持ちのすべてのキャッシュカードを入れておいてください」 そう言って電話を切ると、ほどなくして1人の若い男がやってきました。 窃盗の疑いで逮捕された、住所不定の塗装業、宮野純太容疑者(20)です。 ■防犯カメラが見ていた 宮野容疑者は、玄関先で被害男性からキャッシュカードが入った封筒を受け取り、「判子も必要」として取りに行かせた隙に、持参した封筒と被害男性の封筒をすり替え、キャッシュカード5枚を盗んだとみられています。 男性の娘が3日後に「特殊詐欺の電話が父にかかってきた」と警察に通報し、その後の聞き取りで被害が明らかになりました。 警察は、防犯カメラ映像のリレー捜査で宮野容疑者を特定し、熊本市内で宮野容疑者の行方をつかんで、12月15日に窃盗の疑いで逮捕しました。 警察は「組織犯罪の可能性がある」として宮野容疑者の認否や供述を明らかにしていませんが、盗まれたキャッシュカードの一部から現金の引き出しが確認されていて、余罪についても捜査しています。

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