夫と共に拘束、ベネズエラ大統領夫人のシリア・フローレス氏とはどんな人物か

(CNN) 3日未明、南米ベネズエラのマドゥロ大統領と共に、妻で最高顧問のシリア・フローレス氏も米軍によって寝室から引きずり出され、拘束された。夫妻はすぐに国外へ連行された。今後米国で、麻薬の密輸に関する罪での裁判にかけられる見通しとなっている。 マドゥロ氏が「シリタ」と呼ぶフローレス氏は、10年以上にわたりファーストレディーの地位にある。ただし、「チャビスモ(チャベス主義)」として知られるベネズエラの社会主義運動の公式用語では同氏を「第1戦闘員」と呼んでいる。同氏は30年以上に及ぶマドゥロ氏のパートナーであり、その間に独自の政治的資本を構築。ベネズエラで最も影響力のある女性の一人とみなされるようになった。 フローレス氏は1956年、ベネズエラ中部のティナキージョという町で生まれ、首都カラカス西部の労働者階級の地域で育った。自らの貧しい出自をしばしば強調するマドゥロ氏とはチャベス主義運動の初期に出会った。労働法と刑法を専門とする弁護士であるフローレス氏は、運動の名称の由来となったウゴ・チャベス氏をはじめとする軍将校たちに法的支援を提供した。チャベス氏らは92年、当時のペレス大統領を打倒しようとして捕らえられた。これを受け、軍の中佐だったチャベス氏の警護チームに所属していたマドゥロ氏は、チャベス氏の釈放を求める運動を展開した。 この運動を通じて知り合ったフローレス氏とマドゥロ氏はそれ以来切っても切れない関係を保っているが、前者は独自の政治的路線を切り開いていった。チャベス氏が大統領に選出された翌年の2000年、フローレス氏は国会議員に初当選。05年にも再選を果たし、翌年には女性初の国会議長となった。前任のマドゥロ氏は、チャベス政権の外相に就任した。 在任中、フローレス氏はジャーナリストの議会への立ち入りを禁止した。また、数十人の親族を国会職員として雇用したことでも批判を浴びた。スペイン紙「ラ・バングアルディア」のインタビューに答えた同氏は、そうした苦情が正式に申し立てられたことはないと主張。中傷を目的としたキャンペーンだとの認識を示した。ただ実際に親族を雇用したことについては認め、「実力に基づく採用だった」と説明した。

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