36歳被告が黙秘…未成年者誘拐・自殺ほう助の罪で起訴 福島の事件については起訴内容認める 山形

山形県内の少女が連れ去られた後、上山市の山間部で遺体が見つかった事件の裁判が始まった。岸波弘樹被告は事件について「黙秘」した。 「未成年者誘拐」と「自殺ほう助」の罪などで起訴されているのは、福島県福島市の無職・岸波弘樹被告(36)。 起訴状などによると、岸波被告は2024年9月、SNSを通じて知り合った県内に住む10代の少女に対し、「一緒に自殺する意思がある」などと誘い出し、自分の車に乗せて連れ去った。 その後、岸波被告は少女を上山市の空き家へ連れて行き、被告が用意したテントの中で練炭に火をつけるなどして少女の自殺を手伝い、一酸化炭素中毒で死亡させたとされている。 連れ去られた少女は3週間後、テントの中で遺体で見つかった。 岸波被告は山形の事件のほか、福島県内で10代~20代の男女計4人の自殺を手助けしたなどとして逮捕・起訴されていて、亡くなった20代の女性から現金を盗んだ「窃盗」のほか、少女にみだらな行為をした罪にも問われている。 初公判で岸波被告は、福島の事件の起訴内容は認めたものの、山形の事件については黙秘した。 冒頭陳述で検察側は、岸波被告が「自殺したい人をとめる人の気持ちがわからない。手伝ってでも死なせてあげたい」などと話し、自殺の具体的な方法などを教えていたと指摘した。 次回の裁判は2026年1月30日に開かれ、論告求刑などが行われて結審する見通し。

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