5大会ぶりとなる大学選手権優勝を狙う天理大(関西リーグ1位)が17日、関東対抗戦3位の早大との準々決勝に向けて奈良・天理市の同校グラウンドで練習を行った。SO上ノ坊駿介主将(4年)=石見智翠館=は、早大のSO服部亮太(2年)=佐賀工=との天才司令塔対決へ「よく注目されていて、すごい選手。でも、負けるとは思えませんし、4年生としてのプライドは持っています」と意気込んだ。 今季は6月に部員2人が大麻所持など麻薬取締法違反の疑いで逮捕された。苦難を乗り越え、関西リーグ最終節で京産大を47―15で破り、2連覇を果たした。「大学選手権まで3週間あったので、初めの1週間は修正をしながらゆっくり始まって、対戦相手が決まってからは早大を想定しながらやってきました」と上ノ坊。早大にはSOの服部に加えて、CTB野中健吾主将(4年)=東海大大阪仰星=や、日本代表のFB矢崎由高(3年)=桐蔭学園=らタレントぞろい。「早大はアタックにこだわっているので、ディフェンスにフォーカスしていきたい」と早大バックス陣を止められるかが勝利のカギになる。 早大との準々決勝は20日、ヤンマースタジアム長居で行われる。初優勝した2020年度決勝以来の対戦へ「大学ラグビーは関東が注目されがちで悔しいと思っていた。関東を倒したいという気持ちを持って勝ちたい」。関東の雄を破り、関西王者の意地を見せる。