「警察対策だった」偽名で修理工事を契約、2600万円を売り上げ リフォーム会社「暮らし未来」26歳従業員を逮捕 不正な営業や工事とみて捜査

“警察対策のため”として偽名を使って屋根の修理工事を契約した特定商取引法違反の疑いで、リフォーム会社の現場責任者だった20代の男が逮捕されました。 この会社が契約した工事は福井市を中心に少なくとも35件、売り上げは2600万円に上り、警察は何らかの不正を行っていた可能性があるとみて捜査を続けています。 特定商取引法違反の疑いで逮捕されたのは、リフォーム会社「暮らし未来」で現場責任者を務めていた東京・渋谷区の川渕元気容疑者(26)です。 警察によりますと川渕容疑者は2023年9月、福井市内の60代女性の家を訪問し「屋根が壊れている」と伝え、修理工事を契約した際に偽名を使った書類を交付したとされています。 川渕容疑者は2023年11月にも同様の手口で、福井市内の70代の夫婦を訪ね工事の契約を行ったということです。 調べでは、川渕容疑者が勤めていたリフォーム会社「暮らし未来」は2023年9月頃から2024年4月頃まで福井市内に事務所を置き、同市を中心に石川や京都、滋賀で偽名を使う手口で少なくとも35件の工事を契約し、売り上げ額は2600万円以上とみられています。 犯行に関わっていたのは、川渕容疑者ら関東地方から集まった約10人のメンバーで、今年9月には別の2人の男が逮捕されています。 川渕容疑者は容疑を認め、偽名を使った理由については「警察対策だった」と話していて、警察は「何らかの不正な営業や工事を行っていたと思われる」としてさらに調べています。 また、福井をターゲットに選んだ理由については「高齢者が工事に必要な金を持っていそうだと思ったから」と話しているということです。 警察は、余罪や共犯者、反社会的勢力との関係などを捜査しています。

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