■「同意がある認識だった」 勤務する学校の女子生徒に対して抱きしめたりキスをするなどの行為に及んだとして、静岡県教育委員会は35歳の男性教諭を懲戒免職処分としました。 <県教委> 「大変申し訳ございませんでした」 12月18日付けで懲戒免職処分を受けたのは、静岡県西部の高校に勤務する35歳の男性教諭です。 県教育委員会によりますと、男性教諭は2025年8月から9月にかけて、勤務する高校の女子生徒に対し複数回にわたり校内で抱きしめたりキスをするなどの行為に及んだということです。 教育委員会の聞き取りに対して男性教諭は「同意がある認識だった」と説明していて、「私のことを信頼し頼ってくれた生徒に対し教師として誠実に応えることができず申し訳なく思い反省している。全ての方々に対して裏切る行為であり、本当に申し訳なく思っている」などと話をしているということです。 ■柿を盗んで… また、一連の事案を把握していたにもかかわらず速やかに報告しなかったとして、男性教諭が勤務する学校の女性校長が減給処分となっています(減給10分の1、3か月)。 教育委員会はこのほか、他人が所有する柿の木から柿を3つ盗み、逮捕・不起訴処分となった63歳の男性教諭を懲戒免職に。 同僚の財布から現金約4万8千円を盗んだ26歳の男性職員を停職処分としています(停職期間は3月31日まで)。 県教育委員会の池上重弘(いけがみ・しげひろ)教育長は「学校教育に対する信頼を著しく失わせるものであり、社会的責任はきわめて大きく深くお詫び申し上げます。児童生徒をかけがえのない存在として認識し、改めて公教育を担う重みを自覚するよう職責に応じた具体的・実践的な指導や研修を通じて、職員全体の一層の綱紀粛正と使命感・倫理観の高揚を図り、教育行政の信頼回復に努めてまいります」などとコメントしています。