『映画ラストマン-FIRST LOVE-』(12月24日公開)の公開と、完全新作スペシャルドラマ「ラストマン-全盲の捜査官 -FAKE/TRUTH」の放送を記念し、12月18日に 「ラストマン」レッドカーペットセレモニー&ワールドプレミアが開催され、ワールドプレミアの舞台挨拶に、福山雅治、大泉洋、永瀬廉、今田美桜、月島琉衣、寛一郎、木村多江、吉田羊、松本若菜、吉田鋼太郎、向井康二、平野俊一監督らが集結した。 2023年4月期に放送された日曜劇場「ラストマンー全盲の捜査官ー」は、福山演じる事件を必ず終わらせる最後の切り札=“ラストマン”と呼ばれ、数々の事件を解決してきた全盲のFBI捜査官の皆実広見と、大泉演じる犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事、護道心太朗が凸凹バディを組み難事件を解決していく、痛快バディドラマだ。 冒頭から、お馴染みのレギュラーキャストがスペシャルドラマ、映画のゲストを巻き込み、ボケありツッコミありのわちゃわちゃとした舞台挨拶をスタートさせ、会場に集まった「ラストマンー全盲の捜査官ー」ファンも大盛り上がり。撮影を振り返り、真面目なトークが始まるかと思いきや、永瀬から大泉にクレームが入り、大泉からは向井に無茶振りがあるなど、大泉を中心に爆笑トークで盛り上げる。 永瀬のクレームは撮影中、大泉がずっと笑わせにかかってくることだと暴露。「いや、やばいっすよ。だって、なんか違う局の番組の主役のモノマネをずっとしているんです!ティー(お茶)を持って…」と明かす永瀬に大泉はニヤニヤ。「それで笑ってしまってNGを出しちゃって。なのにざまぁみろみたいな顔をしていて(笑)。久しぶりに悪い大人を見た気がします」と話した永瀬は、大泉のモノマネが上達していたことに触れ、「ずっと”しつこく”やってるから、回を重ねるごとに上達していて。それにしかみえなくなっていました」と詳細にクレーム内容を語る。すると大泉は「刑事モノなんだから“右京さん”がいるかもしれないんですよ」と、名前を出して反撃。「これはシンプルに文句、苦情です!」と永瀬がまっすぐに大泉を見つめると、大泉が「舞台挨拶で文句を言うな!裏で言え!」と返し、共演者も会場も大爆笑だった。ちなみに、撮影中は、みんなで食事に行くことも多かったそうで、「人生で食べたお寿司のなかで一番おいしかった!」と大泉セレクトのお寿司屋さんを永瀬が絶賛する一幕もあり、どんなエピソードが飛び出しても“いい現場”であることが伝わってきていた。 舞台挨拶中、終始会場の笑いを誘っていたのは、大泉と向井コンビのボケとツッコミ。大泉は向井に「思ったよりも向井くんがちっともおもしろいことを言わない。もうちょっとブッ込めたのでは?」と問いかける。大泉は「ラストマンー全盲の捜査官ー」だけでなく、福山が出演していない作品でも福山のモノマネを入れまくると胸を張る。「僕もモノマネ入れればよかったかな…」と反省し「次の課題です!」と話す向井に大泉は「ずいぶん真面目にやってましたよ…」と期待ハズれだったような表情見せる。すると永瀬が「それでいいんですよ(笑)」と作中では役をまっとうし、モノマネをする必要はないと指摘したうえで、「舞台挨拶で(向井を)いっぱいイジってあげてください!」とリクエスト。「次からは、ボケます」と向井が宣言すると、大泉は「向井くんにはそんな重要な役を与えちゃいけない。遊びのある自由度の高い役で!」と平野監督に注文を出す場面も。「実はアドリブが苦手で。アドリブをプラスすると関西弁が出てしまいます」と明かす向井に永瀬も「わかる〜」とうなずき、共感していた。 登壇者の登場時には福山が作曲・編曲・プロデュースを行い、B'zの稲葉浩志が作詞を担当した映画の主題歌「木星 feat. 稲葉浩志」が流れた。最強タッグの誕生経緯について福山は「最初は、(稲葉が快諾してくれることは)難しいかなと思っていました」と心境を明かす。「でも、声をかけたらご快諾いただけて」と続けた福山は「半分、皆実、半分は音楽をやる福山じゃないとオファーできない。僕のなかの皆実さんが『稲葉さんにお願いしてみましょう』と言ったとしか思えない」と自身が演じる皆実のモノマネを交えて、裏話を詳細に披露し、笑いを誘う。「皆実さんありがとう、稲葉さんありがとう、としか言えない」と感慨深げに話した福山は「実現してうれしいです!」と音楽の最強バディの誕生を満面の笑みで報告していた。 最後の挨拶で大泉は「テレビシリーズを遥かに超えて壮大なシリーズになっています。ぽろっと涙が出てしまうところも存分に楽しんでいただけると思います!」とおすすめ。「完全撮り下ろしのドラマといい感じでリンクするので」と続けた大泉は「映画もドラマもどちらも存分に楽しんで!」と呼びかける。福山は「このシリーズは社会課題をエンタテインメントに昇華していく。勝手ながらそんな使命感を感じています」と語り、作品では様々な課題を扱ってきたとし、「といいながらも、人というのは“LOVE”が絶対必要なんだなと」と映画のタイトルに触れたメッセージを贈り、「ぜひ楽しんで!」と笑顔で語り、舞台挨拶をしめくくった。 取材・文/タナカシノブ